病院での憂鬱

みなさん、こんにちは!
くうねる・サンダンスです。

快適な室内環境で、かつ省エネルギー性が求められるのは、もちろん住宅だけではありませんね。地球温暖化が進んで異常気象が続いている現代では、学校や職場、公共建築物など、人が関わる多くの建築物に対してこの問題に真剣に取り組まないと、地球上でホモサピエンスが活動できる場所はどんどん無くなっていきます。

病院もしかりです。
具合が悪くなって病院に来ているのに、そこに居たことで更に具合が悪くなって帰って来たのでは意味がありませんね。

というのも、最近建て替えして新しくなったとある総合病院に行く機会があったんですが、建物も広くてすごくきれい、先生や職員さんの対応もとても良くてさすが!と思ったのに、ちょっと残念だな。。。と思う事がありました。

それは、病院の顔とも言える外来の待合スペースの窓です。
写真の待合スペース、空間はとても広々としていて気持ちよく、近くを流れる河川周辺ののどかな借景を取り込む総ガラス張りの南面からは燦燦と日差しが降り注ぎます。ようやく寒くなり始めたこの冬、待合スペースはぽかぽか陽気で気持ちいいはず!

ですが、なんと日射熱が入りすぎて室内はかなりオーバーヒート気味。。。しかも結構まぶしい。。。窓を開けるわけにはいかないので、もしかして冬なのに冷房で調整が必要?健康体だからそう感じるのか?いやいやこの環境は具合が悪い方にも良くないのではないか?と思うのですがどうでしょう。

そこで、冬は省エネに繋がるはずの日射熱をわざわざ遮るロールスクリーンのご登場!が次の写真です。

窓内側の日射遮蔽部材なので、外部ブラインドよりは日射熱取得が少し期待できますが、逆に夏のことを考えると怖くなりました。病院だから仕方がない、空調エネルギーは惜しみなく使うという時代ではないでしょう。

実はこの病院、2階以上にある病棟の窓の両サイドには、朝夕の日射を遮る為だと思われますが、グリーンに塗られた出っ張りが部分が建物全体をイメージ付けるデザインポイントにもなっていて、機能とデザインを兼ね備えた見習うべき建物だと思って見ていただけに、この広大な待合スペースのエネルギー計画がちょっと残念です。

住まいに、日射を考えたパッシブデザインを取り入れることを当たり前のようにやっている僕たちからしてみると、本来お手本となるべき大規模建築や公共施設が、ちゃんとエネルギー関連の法律に則って建てているとはいえ、まだまだ中途半端な計画の建物が多いと感じるのは僕だけではないはずです。

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