そこにある恐怖・・・

みなさん、こんにちは!
くうねる・サンダンスです。

土佐清水市への遠征第2段です。
四万十川を過ぎると広大な太平洋を望むワインディングロードが永遠と続きます。

土佐清水の貧しい漁師のせがれだっだジョン万次郎は、初めての漁で激しいシケに合い、荒れ狂う太平洋の波にもまれながらこの海を760キロも漂流して仲間と共に無人島にたどり着くわけですが、考えただけでもゾッとします。

でも自分がそんなことにはなるはずがないと思いなおすと、釣り好きの僕としては、やっぱり海を好奇心の対象として見てしまいます。今まではです!

今回は、知ってしまうと本当に自分の無知というかノウテンキな意識を恥じるようなものに出くわして、あとからあとからじわじわと恐怖が滲みでてきました。

それは展望台か遊園施設かと思って一瞬通り過ぎてしまったのですが、いやまてよ?と思って引き返してみて、恥ずかしながら初めてこんなものの存在を知りました。

津波避難タワーです。

展望台なんかとは全く性質の異なるものです。住民からしてみればそこにある恐怖なのです!

登り口に近づくまでは全然分からず、登ったらどんな壮大な景色が眺められるか期待感すらありました。自分ながら阿保としか言いようがありません。

もちろん普段は登れないように突き破って開ける板が設置されています。

調べてみると、沿岸から平野部が続き高台や高い建物が無い地域では、地震による津波災害から人命を守るための津波避難タワーが、東北の震災以降、全国の津波危険地域で建設されてきているらしいです。

特に高知県の太平洋沿岸地域では、南海地震による津波が全国でも最大級と予測されています。このような強固な鉄骨の高層構造物が、万が一の時の住民の安全の拠り所になるのは間違いありません。

住んでいる人たちからすれば、展望台も兼ねればいいのにといった感覚は全くないのだと想像がつきます。

というか、短時間の間にここにたどり着くかどうかも分からない恐怖、この高さ以上の津波が来たらどうしようもないという恐怖、そんなことを考え始めたらこの構造物自体が怖く思えてきて、一刻も早くこの場から立ち去りたい気分になってしまうのは僕だけではないと思います。

僕は比較的災害の少ないだろうと言われている瀬戸内エリアに住んでいます。

住まいの提案をしていても、津波について第一優先で考えることはあまりありません。

震災のいろいろな報道を見ていて知っていたとしても、建物は浸水するかもしれませんが、多くの人命が奪われる恐怖を実体験として知らないからです。

今回はそんな大きな間違いを正してくれる貴重な経験をしたと思っています。

地震や津波、ハリケーンのような台風などから、まずは人の命が守られてこそ、住まうことの楽しさがあるという建築の基本を忘れないようにしないといけません。

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